給湯器が壊れてしまった時、修理するか交換するかで悩む人が多いのですが、交換すると割り切ってしまったらもうメーカーに点検してもらう必要はないと感じる人が多いようです。
確かにメーカーを呼ぶとそれだけでお金がかかってしまうので、そんなお金があったら新しい給湯器を購入する費用に充てたいという気持ちは痛いほど理解できます。
以下では、あえて「給湯器交換の時もメーカーに点検してもらった方が良い理由」をご紹介します。
目次
給湯器交換の時もメーカーに点検してもらった方が良い理由
給湯器を修理する場合は、何が原因で故障してしまったかも重要ですし、直すのにいくらかかるかも重要です。それを知るためにはメーカーを呼んで、実際に故障した給湯器をみてもらう必要があります。
一方で修理はしないで新しい物を買うということが決まっている場合、いまさら壊れた機械を診てもらう必要はないことの方が多いです。パソコンにしても車にしても、今更交換することが決まっている機械を、わざわざお金をかけてみてもらう必要はありません。
しかし給湯器の場合は「給湯器が故障したと思ったら実は給湯器の故障じゃなかった」という場合や「給湯器を新しい物に交換したのに、前の給湯器と同じ内容で故障してしまった」ということがあります。
それを知るには給湯器交換を検討する際に、実際にメーカーに点検してもらうことで気付くことが可能です。
給湯器が故障したと思ったら実は給湯器の故障じゃなかった
- 追いだき温度がぬるい:循環アダプターの不具合
- シャワーがぬるい:シャワー水栓の不具合
給湯器が故障したと思って給湯器を交換したのに、故障だと思った状況が変わらなかったということは割とよくある話です。特に「エラーを出さないお湯がぬるい系の症状」に多いです。
上記の2つの症状の場合、どちらも給湯器じゃない別の部分に原因があるため、給湯器を新しい物に交換したからといって症状が改善されることはありません。
給湯器を新しい物に交換したのに、前の給湯器と同じ内容で故障してしまった
こちらは珍しいシチュエーションですが、例えば給湯器が故障した原因が入浴剤にあった場合、それを知らなければ新しい給湯器でも同じ入浴剤を使って壊してしまう可能性があります。
これを知るためには、実際にメーカーの診断を受けなければ気付くことはないでしょう。給湯器の交換業務を行っている業者の多くは、給湯器を取り付けることはできても中身を修理することはできません。給湯器を交換した後の故障などのトラブルは、メーカーに丸投げで問題ないと考える業者もたくさんいます。
そして万が一、交換から間もなく故障した場合、保証期間内とは言ってもユーザー負担で有償修理になることがほとんどです。施工方法に問題があれば施工業者の責任も問えますが、原因がユーザーの使用方法にあったとなればそれも難しいでしょう。
給湯器が故障してしまった際、それが間違いなく機器寿命や経年劣化が原因によるものでユーザーの使用法に問題があったわけではないという場合は問題ありませんが、そうでなければメーカーに診断してもらうというのも重要な選択肢と言えるのではないでしょうか。
メーカーを呼ぶ点検診断料をどう捉えるか
メーカーのメンテナンス会社を呼ぶと、それだけで出張料がかかります。給湯器の内部をみてもらうには、診断料もかかります。
確かに「部品がないので修理できません」という診断にお金を取られるのは嫌だと感じるユーザーが多いのも事実ですが、そういう人たちの中には「給湯器の故障だと思ってたらそうじゃなかった」という人がいるのも事実です。
どうしても出張診断料を無駄にしたくないという場合は、メーカーを手配したら修理の見積もりと交換の見積もりをもらうことをおすすめします。
給湯器メーカーの出す見積もりは総じて安くないことが多いですが、その交換見積もりと修理見積もりは他業者と交渉する際に有利になるはずです。このメリットを理解すれば、メーカーを呼ぶ点検診断料も決して高くないと言えるでしょう。